[左]甲子園での活躍を誓う英明の(左から)加藤、田中、中村、仁木=香川県丸亀市のレクザムボールパーク丸亀[右]スタメンを狙う大阪桐蔭の飯田=同校

[左]甲子園での活躍を誓う英明の(左から)加藤、田中、中村、仁木=香川県丸亀市のレクザムボールパーク丸亀[右]スタメンを狙う大阪桐蔭の飯田=同校

 第90回選抜高校野球大会は23日に甲子園球場で開幕する。徳島県勢は4年連続で出場を逃したが、英明(香川)と大阪桐蔭に進んでベンチ入りを果たした計5人の県出身選手が晴れ舞台に立つ。

 英明は正選手3人と控え1人が聖地の土を踏む。レギュラーは、加藤稜中堅手(17)=徳島市出身、八万中出、173センチ、70キロ、左投げ左打ち=、田中陸三塁手(17)=小松島市出身、立江中出、172センチ、67キロ、右投げ右打ち=、中村太陽捕手(17)=藍住町出身、藍住中出、165センチ、75キロ、右投げ右打ち=で、いずれも2年生。

 加藤は、50メートル6秒1の俊足と選球眼の良さが持ち味の1番打者。ここ一番での長打力も光る。「走攻守の全てでチームを引っ張りたい。一戦必勝で勝ち進む」と力強い。

 3番を打つ田中はミート力に優れ、昨秋の公式戦は打率4割7分。遠投105メートルの強肩を生かした守備力も高い。「勝利に貢献するプレーが自分の仕事」と自覚は十分だ。

 中村は勝負強さと飛距離が自慢。守っては送球が正確で、昨秋の公式戦は盗塁を許さなかった。「リード面でも投手陣を引っ張りたい」と責任感が漂う。

 昨秋の公式戦でのチーム本塁打は3本。この3人が1本ずつ放ち、いずれも勝利につながる一打となった。

 控えの一塁手で、1年の仁木大翔(16)=小松島市出身、小松島南中出、171センチ、83キロ、右投げ左打ち=は三塁コーチを務める。首脳陣からの信頼も厚く、伝令の役割を担う。「大きな声でベンチを盛り上げ、先輩たちの好プレーを後押ししたい」と意気込む。

 大阪桐蔭2年の飯田光希(17)=板野町出身、板野中出、179センチ、76キロ、右投げ右打ち=は控え捕手。昨秋の公式戦出場は2試合ながら、練習試合を含めると20打数12安打、1本塁打、4二塁打、打点5。史上3校目の選抜大会2連覇を目指す強豪の中にあって、勝負強い打撃をアピールしながら、出場機会をうかがっている。

 練習から基本を大切にしつつ積極的なプレーを心掛けている。「出場したら自分で試合を決めるぐらいの気持ちで臨む」と闘志をたぎらせる。