環境省のレッドリストで絶滅危惧II類に指定されている高山植物キレンゲショウマが、西日本第2の高峰・剣山(1955メートル)で咲いている。8月下旬まで見られる。
剣山中腹にある群生地の斜面に、大きさ約2センチのラッパ状の花が下向きに開いている。斜面を彩る無数の花に登山客は立ち止まって見入ったり、写真を撮ったりしていた。
頂上ヒュッテを経営する新居綱男さん(81)によると、キレンゲショウマは湿地に咲き、木陰を好む。群生地の1カ所では、2015年の台風の影響で陰をつくっていた木が倒れて花が半分ほどになったものの、その後は小康状態を保っているという。
友人と2人で訪れた藍住町住吉、小学校教諭阿部ひとみさん(52)は「光が当たると輝いて見え、植物の緑に映えてきれい」と話した。