剣山スーパー林道を走った、といった記事を書いたばかりなのに、これは不覚。徳島市内の県道交差点をバイクで直進中、右折車と接触、転倒し、生涯2度目となる救急車のお世話になった

 といっても、この原稿を打っているぐらいだから、命にかかわるようなけがではなく、かえって肩の力が抜け、いい文章が書けるかもしれない。というのは、やはり強がりであって、痛めた右手が使えず、左手だけでパソコンを打つのは、かなり不便だ

 不便も、その身になってみないと分からないことがたくさんある。ああ、これもか、あれもか、と思うたび、自分がこれまで見てきたのは、いくら不器用であろうと、両手が使えるということが前提になった世界だった、と今更ながら気がつきもする

 こうしたことは案外、多い。例えば、れいわ新選組の2人が当選しなかったら、重い障害のある議員の存在を、国会が今の今まで考えてこなかったという事実に、どれだけの人が気づいただろうか。人の身になって考えるのは、なかなかに難しい

 事故直後、もうろうとしていたら「私もバイク乗りだから」と駆け寄ってくれた人がいた。ほかにも何人か。困った時に受ける優しさは、ことさら身に染みる。この社会、まだまだ捨てたもんじゃないですよ

 例年になく交通死亡事故の多い今年。注意を。