ブルーベリーの果樹の剪定をする清家さん(右端)=美馬市脇町北庄

ブルーベリーの果樹の剪定をする清家さん(右端)=美馬市脇町北庄

 美馬市のブルーベリー生産者でつくる「市ブルーベリー研究会」は、同市脇町の西部県民局美馬庁舎などで栽培技術研修会を開き、県内外の栽培農家約ら60人が参加した。

 苗木販売などを手掛ける大関ナーセリー(茨城県)の大関充功社長が、ブルーベリーを巡る海外市場の情勢などについて講演。「海外では新しい味を求めて、品種開発が進んでいる。10年程度で消費者の味の好みが変わるので、新品種を栽培している地域に主要産地が移っていく」などと話した。

 講演終了後は同市脇町北庄の農園に移動し、剪定講習会を開いた。愛媛県宇和島市の清家庄司さんが、内向きに伸びる枝や古くなった枝を積極的に刈り取ることを指導。「果樹全体に日光が当たるように剪定すれば、一定の収量が確保できる」とアドバイスした。

 福岡県うきは市の川原広伸さん(63)は「福岡では生産農家が少なく、情報交換の相手がいない。今回学んだことを、今後の生産に生かしたい」と話した。