江戸後期の浮世絵師東洲斎写楽の正体とされる徳島藩お抱えの能役者斎藤十郎兵衛の命日である7日、記念の「歴史文学散歩」が徳島市内であり、約30人が心地よい汗を流した。
徳島城博物館前を出発。写楽が相撲絵に描いた徳島出身の力士勢見山の墓がある徳島市城南町の墓地まで約2・5キロの行程を約1時間かけて歩いた。参加者は墓に向かって手を合わせ、謎の絵師について思いをはせた。
同市出来島本町3の主婦福井紀久子さん(62)は「写楽がどういう人物だったのか、歴史の謎にロマンを感じる」と話した。
16年ぶりに活動を再開した市民グループ「写楽の会」が、初めて企画した。