「300年後に生まれくる子どもたちの為に・・・」「人の前に明かりを灯す」。不動産広告業・第三企画(東京)のホームページには、社会貢献の精神がうたわれている。

 社業と共に力を注いできたのが交流活動で「不動産業界で、人間文化に貢献するのが第三企画だ」と力を込める。 1989年には、業界に呼び掛けて日本不動産野球連盟を創設。約60社の軟式野球チームが参加するRBA野球大会を毎年開催している。「不動産業界の親睦と繁栄と発展、健康のために野球を通じて交流、対話する」と話す。

 「スポーツや文化活動を通じ、互いに同じものを探して認め合うことで、違う考え方の人たちが暮らせる社会ができる」と信念を語る。NPO法人・RBAインターナショナル理事長として、中国と日本の小学生の親善野球、生け花、舞踊など、年齢を問わない国際交流活動を推進する。

 2017年9月にウランバートルで開いた日本、中国、モンゴルの舞踊交流会には、徳島県から阿波踊りの殿様連も参加した。高校時代に入ったのが殿様連で、第三企画連と合同で毎年、東京・高円寺阿波おどりに踊り込む。「阿波踊りを踊ると、徳島人である原点に帰れる」と言う。

 17年7月、高円寺に「RBAプラザ阿波おどり館」を開設。徳島で踊る殿様連の写真展や書道展を開くほか、鳴門ワカメなども販売している。

 「徳島の文化や歴史を知らなければ、都会に来ても根無し草だ。古里のことも語れないようでは、国際交流はできない」とも実感している。

 毎月帰県し「91歳の母の横で寝ている」と言う古里との縁は深い。18年4月には徳島駅前に、生け花教室などRBAの活動の発信拠点となる展示スペース「徳島アイ」を開設した。「徳島県の人には『徳島は遅れている』という思いがある。もっと郷土を愛して、誇りを持ってほしい」と力を込めた。

 くめ・のぶひろ 石井町出身。川島高校から日本大学芸術学部映画学科卒。1980年に第三企画を創業。2000年にNPO法人・RBAインターナショナルを設立し理事長。06年、明治大学大学院政治経済学研究科博士後期課程修了。経済学博士。東京都練馬区在住。68歳。