日和佐八幡神社の秋祭りで担ぎ手たちに持ち上げられる約1トンのちょうさ=2017年10月、美波町日和佐浦

 2020年秋に創建100年を迎える明治神宮(東京)で行われる鎮座百年祭の奉祝行事で、美波町の日和佐八幡神社の「ちょうさ」が神宮境内を練り歩いて奉納されることが決まった。現時点で選考過程や候補となった祭りの数は明らかになっていないものの、全国でごくわずかな数とみられる。

 「ちょうさ」は毎年10月に日和佐八幡神社で行われる伝統の秋祭りで見ることのできる太鼓屋台。重さ約1トンものちょうさを担いだ担ぎ手が、近くの大浜海岸に繰り出して次々と海に入る様子を一目見ようと、県内外から多くの見物客が訪れる。

 明治神宮が全国の祭りの中から日和佐八幡神社のちょうさを選んだのは、美波町日和佐浦の元高校教師生駒佳也さん(59)の活動が大きい。生駒さんは13年から徳島市立高校生と徳島大の留学生らに秋祭りへの参加を呼び掛け、伝統文化や地域活動への理解を深めてもらう事業に取り組んできた。

 そうした強い思い入れから、3年ほど前に百年祭が開かれることを知って以来、明治神宮に関連資料を送ってきた。生駒さんは「1年以上もかかった夢がかなう。美波町のことを多くの人に知ってもらいたい」と喜びをにじませた。

 百年祭は20年11月1日に行われる。それまでに関連行事が催され、ちょうさは10月に明治神宮の境内を練り歩く。町内の8地域にあるちょうさのうち、二つの地域からの奉納を予定している。

 日和佐八幡神社の永本金二宮司は「全国各地のお祭りの中から選ばれ、とても名誉なこと。日和佐のお祭りを全国に紹介させていただく良い機会になると思う」と話している。