住民票カードを受け取った井寺さん(右端)、山根さん(右から2人目)、東さん(左端)=佐那河内村役場

住民票カードを受け取った井寺さん(右端)、山根さん(右から2人目)、東さん(左端)=佐那河内村役場

 佐那河内村は7日、村外に住むゆかりの人たちを「住民」として登録する「ふるさと住民票制度」をスタートさせ、村出身の3人が登録した。

 3人は▽書家で名誉村民の山根玉峰さん(92)=兵庫県加古川市▽関東佐那河内会長の東朋良さん(74)=埼玉県川口市▽村の農産品を販売する「てのひらストア」代表の井寺喜香さん(45)=東京都小金井市。

 村役場で住民票カードの交付式があり、岩城福治村長が「外から村を盛り上げてほしい」と呼び掛け、3人にカードを手渡した。山根さんは「村のためにできるだけ頑張りたい」と話した。

 村によると、住民カードの交付は鳥取県日野町に続き全国2例目。

 村は登録者に広報などを定期的に届けたり、政策や行事企画への意見を聞いたりする。登録者が村のPRをする際に支援する制度や、専用のサイトを設けることも予定している。

 交付を受けた3人のほかに5人が登録を希望している。村は2019年度までに150人の登録を目指している。

 ふるさと住民票制度は、民間シンクタンク「構想日本」が提唱している。徳島県内では、勝浦町が17年度の早い時期の導入を目指している。