7月30日午後0時半ごろ、徳島県上勝町福原の民有林で落雷があり、近くで測量作業をしていた5人が病院に搬送されていたことが20日、分かった。4人が気絶し、1人は意識がもうろうとした状態になった。5人とも軽症で1~3日入院した。

 5人は、国土調査や土木工事の測量業務をしている町の第三セクター「ウインズ」の40、70代の男性作業員。

 作業員の1人によると、午前10時ごろから地籍調査のために伐採作業をしていた。昼食を取ろうとした正午ごろ、小雨が降って遠くに雷の音が聞こえ、ブルーシートで簡易なテントを張って休憩していた。

 雨と雷はすぐにやんだものの、突然、大きな音がした。40代作業員は「激しい爆発音と閃光で、何が起きたのか理解できなかった」と話す。4~5メートル離れた所の高さ約10メートルの木の皮が破れており、ここに落雷したとみられる。

 その後、全員が意識を取り戻し、午後1時ごろ町に通報。5人とも足のしびれや目のかすみなどの不調を訴え、町の救急隊が上勝診療所(正木)に搬送した。午後3時ごろ、県のドクターヘリと防災ヘリで徳島、小松島両市内の病院に移った。

 徳島地方気象台によると、被害が発生した30日午後0時半ごろには上勝町上空にかなり強い雷雲があり、雷注意報を出していた。

 ウインズの寺西重築社長は「予想外だった。今後は雷の音を聞いたらすぐ高い木から離れ、近くで鳴った場合はすぐ下山するよう指導したい」と話している。

 現場は、町役場から南東に約6キロ離れた標高約600メートルの地点で、人工林が茂っている。