徳島県内各地で阿波踊りが催された9~16日に県内主要観光施設21カ所の人出は24万1459人と、前年同期(26万4385人)を8・7%下回ったことが21日、県の調べで分かった。県は台風10号の影響で各地の阿波踊りが中止されたり、観光施設の休館が相次いだりしたことが要因としている。

 台風が最接近した15日は、藍住町歴史館「藍の館」を除く20施設が休館・休業(午後のみの休業も含む)し、全体の約9割に当たる19施設で前年より人出が減少した。14~16日を休館した海洋自然博物館マリンジャム(海陽町)は79・3%減と大きく落ち込んだほか、鳴門市ドイツ館で33・6%、藍の館で31・4%、妖怪屋敷・石の博物館(三好市)で31・3%それぞれ減った。

 マリンジャムの担当者は「台風の影響でシーカヤックやシュノーケリングの体験にキャンセルが相次いだ。波も高く、観光船が12日から16日まで欠航したことも響いた」と話した。

 一方、台風襲来にもかかわらず、大塚国際美術館(鳴門市)は客足を伸ばした。昨年末のNHK紅白歌合戦で県出身のシンガー・ソングライター米津玄師さんの生中継の舞台となって知名度が高まった効果が続いているほか、開館時間の延長や、名画の登場人物と同じ衣装を着るイベントが好評で59・9%増えた。神山森林公園イルローザの森(神山町)は台風が来るまでは天候に恵まれ、1・6%増だった。

 地域別では、県南部の施設が37・8%減と大幅に落ち込んだ。県西部で12・8%減、県東部で5・3%減だった。