サービスの実証実験で、高齢者に弁当を届ける丸山代表(右端)ら=神山町上分

 神山町で、独居高齢者らに弁当を届けるとともに家事などを手伝う有償見守りサービスの準備が進んでいる。企画したのは東京と徳島市の会社で、1月から2月にかけて実施した実証実験では反応が上々だったという。5月にもスタートさせる。料金は未定。

 「tomos(ともす)」プロジェクトと銘打ち、東京のマルシェ運営会社・代官山ワークスと、徳島市の人材育成会社・リレイションが企画した。計画では、町内の飲食業者に委託して魚、肉、野菜をそれぞれ中心とした3種類の弁当を用意し、宅配を行う。

 家事支援は、電球の交換やごみ出し、家具の移動などの内容を想定。利用者に困り事や要望を聞き、午後に弁当箱を回収する際に手伝う。また、利用者の顔色や食べ残しなどで体調を把握し、異変があれば町地域包括支援センターに知らせる。

 実証実験は、80、90代のモニター22人に週3日間行った。「毎回違う食事を楽しめるのが良かった」「用事を代わりにしてくれて助かった」などの反応が寄せられた。

 代官山ワークスの丸山孝明代表(40)が営農に興味を持ち、知人に紹介された神山町を訪れたのがきっかけ。町社会福祉協議会による有料配食サービスは月2回と少なく、食事に困っている高齢者がいると知り、サービスを考えたという。

 開始時は両社のスタッフ4、5人が宅配や家事支援に当たる。軌道に乗れば、町内の耕作放棄地で野菜を育てて地産地消の弁当を作ることや、スタッフの地元雇用も検討する。

 丸山代表は「ニーズがあることは分かった。公共の住民サービスの隙間を埋めたい」と力を込めた。