作品:RX-78-2(Ver.3.0)ガンダム/制作:アドック(@adock_mfp)(C)創通・サンライズ

 1958年に国産プラモデルが誕生してから60余年。長くプラモシーンをけん引してきたのは、来年で40周年を迎える「ガンプラ」と言っても過言ではない。今回紹介するのは、スケールモデルからガンプラまで幅広い作品を手掛けるアドック氏(@adock_mfp)。プラモの醍醐味「デカール」について、その魅力と難しさを聞いた。

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■人と同じように作っては面白くないという色気や助平心も出てきた

――「RX-78-2ガンダム徹底デカール」作品について、制作のキッカケを教えてください。

【アドック】マニュアル通りに作れば誰でも同じモノができるのがプラモデル。子どもの頃はこのプロセスこそが楽しく、指定のカラーを一つひとつ揃えることも楽しみの一つでした。しかし歳と経験を重ねて今、人と同じように作っては面白くないという色気というか助平心も出てきました。主役機のイメージはあくまでもそのままに、よりリアルにアレンジしてみようと思ったのがこの作品です。このガンダムを知っている人が見れば「ん?」っと2度見してくれるようなものにしたかったのです。

――具体的なテーマやコンセプトを教えてください。

【アドック】テーマは「デカールワークでディテールアップ」です。デカールによってどのくらい印象が変わるのか?の実験的な制作です。ディテールアップと言えばパテやプラバンを使った加工や、パネルライン(スジボリ)を施す作業が一般的ですが、デカールだけを使って行ってみました。素のガンダムにはほとんど手は加えていません。

――本キット制作にあたっての“こだわり”は?

【アドック】本キットのRX-78-2(Ver.3.0)は主役機なので流石に人気があり大勢の方が制作されています。派手なアレンジではなくてもなにか人目を引くようなひと味違ったガンダムを作りたいという気持ちで制作しました。ファーストインプレッションをデカールのみで際立たせると決めたので、ボディはより丁寧に基本に忠実に作りました。そこを適当にしてしまうといくらデカールを施しても“下品な厚化粧”になってしまいます。

――「デカール」の魅力は何ですか?

【アドック】比較的に簡単な作業でたくさんの情報が増やせるという点です。「CAUTION」デカールなどの細かい英文の羅列は、イメージと考えて読めなくても良いと思っています。貼ることにより、その部分に何かしらの意味をもたせることが出来ます。また、デザイン的にもポイントができて空間が引き締まりますし、デカールの色を揃えれば塗装することなく差し色効果を演出できます。

■プラモ制作は近視眼的に見てしまいがち、客観的な「引き」での視点が大切

――「デカール」をつけるうえで難しい点は?

【アドック】貼ること自体はそれほど難しい作業ではありません。手に馴染むピンセットを探して扱いに慣れたら無心でできる作業です。逆にあまりに単純作業なので飽きてしまうこともありますが(笑)。なのであえて言えば集中力を維持することです。

――プラモ制作のうえで、「デカール」の“失敗あるある”を教えてください。

【アドック】シルバリング(※デカールがパーツと密着せず、間に空気が入り込んでしまう状態)や定着不良(※接着のりがついていない状態)に気付かず、オーバーコート時の風圧でデカールがどこかへ吹き飛んで行ってしまう惨事がたまにあります(苦笑)。

――「デカール」をかっこよく見せるテクニックは?

【アドック】本当に基本的なことですが垂直・水平を揃える&左右対称の位置に貼る。全体のバランスなど…プラモデルはどうしても出来上がるまで近視眼的に見てしまいがちですが、何度も「引き」であらゆる角度から見ることが意外と大切です。クールさとダサさの境は「やりすぎ」ていないかどうかの見極め次第だと思っています。後は仕上げのオーバーコートで、表面のテカリなどを抑えて、違和感なく全体を馴染ませることです。

――「デカール」を付けるうえで、自身のターニングポイントとなった作品は?

【アドック】スケールモデルのF15戦闘機ですね。細かい「CAUTION」や「NO STEP」のデカールをこんなの意味ね~よっ!とか思いながら最後には意地になって200箇所くらい貼り倒しました。おかげでなかなか存在感のあるF15が出来上がり、デカールだけで期待以上のディテールアップが出来たことに十分納得しました。

――今後、どんな「デカール」作品を作りたいですか?

【アドック】既存販売されているデカールではどうしても制約が出来てしまうので、オリジナルデカールを作ってみたいです。

(C)創通・サンライズ


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