紙吹雪の祝福を浴びながら、母校を後にする神野さん=阿南市の伊島中(同校提供)

紙吹雪の祝福を浴びながら、母校を後にする神野さん=阿南市の伊島中(同校提供)

 阿南市の離島・伊島にある伊島中学校で10日、卒業式があり、1人だけの3年生神野悠さん(15)が在校生らに見送られて、慣れ親しんだ母校に別れを告げた。

 神野さんと在校生5人、教職員、保護者、住民ら約50人が出席。森稔校長が卒業証書を手渡し、「優しさと強さを大切にして、これからも前へ前へと挑戦してほしい」と激励した。神野さんは答辞で「伊島での思い出を胸に、高校でも自分の夢に向かって進んでいきたい」と力強く抱負を語った。

 式終了後、神野さんは卒業証書と花束を手に、出席者から祝福の紙吹雪を浴びながら、学びやを後にした。

 三好市の西祖谷中学校でも1人だけの卒業式があり、宮田彩音さん(15)が母校を巣立った。