車いす利用者が使いづらい鳴門市身体障害者会館のトイレ

築60年が経過し、老朽化が著しい鳴門市身体障害者会館=同市撫養町南浜

 障害者の活動拠点になっている鳴門市撫養町南浜の市身体障害者会館が老朽化し、施設の傷みが目立っている。エレベーターはなく、車いすではトイレが使いづらいなどバリアフリー設備も不十分で、利用者が改善を求めている。市は3年後の新庁舎整備に合わせ、別施設への移転を検討する。

 会館は鉄筋コンクリート2階建てで、1958年に図書館として建設した。図書館の移転に伴い、障害者福祉の増進を図ろうと82年に会館を設置。市身体障害者連合会が相談会を開いたり、手話サークルや支援団体が活動したりしている。

 築60年を経た会館は雨漏りや畳の腐食、カーペットの破損など傷みが激しい。出入り口の自動ドアも壊れている。トイレは扉が観音開きで車いすが入りづらく、電動式の大型車いすでは狭くて使えないという。

 連合会の松田清一副会長(64)=大津町矢倉=は「集まる場所がないと家にこもりがちになる。障害者の社会参加が進むよう施設を新しくしてほしい」と訴える。

 市は、新庁舎整備に伴ってスペースが空くうずしお会館や分庁舎(市教委棟)、市健康福祉交流センターなど庁舎周辺施設への移転を想定している。

 市福祉事務所の米澤栄作所長は「使いにくい状況は認識しており、自動ドアなどは修繕を検討する。ただ、今後の移転方針を踏まえると、大規模な工事は難しい」と話している。