さまざまな貝殻が散らばる小松海岸の波打ち際=徳島市川内町

 徳島市川内町の小松海岸は、吉野川河口と今切川河口の間の約2キロに広がる紀伊水道に面した砂浜である。

 夏には海水浴場が開かれ、サーフィンなどのマリンレジャースポットとして知られる。市街地から割と近い場所にあるため、散歩や息抜きに訪れる市民も多く、広い砂浜を潮風に当たりながら歩く人の姿が見られる。

 海岸で目を引くのは、波打ち際に転がる貝殻である。特に海が荒れた日の後は、多く打ち上げられる。

 台風10号が去って間もない小松海岸を訪ねた。波が届いた場所を示すように、貝殻が筋状に集まっていた。全ての名前は分からないが、ツメタガイやアカニシなどの巻き貝、サルボウやアサリ、ハマグリといった二枚貝が数え切れないほど見つかった。

 目の前に広がる海の底は、二枚貝類の生息しやすい砂地になっている。さらに沖合の岩礁帯にも豊富な種類の貝がすんでいるのだろう。毎年打ち上げられる貝殻の量は、いかほどかと思ってしまう。

 貝に詳しい人に聞くと、小松海岸では30種類以上の貝が確認できるという。中には珍しいものもあるそうで、海岸の端から端まで歩くと、ちょっとした貝のコレクションが出来上がるそうだ。市街地のそばに、豊かな海が広がっている。