今季最後の滑りを楽しむ来場者=三好市井川町の井川スキー場腕山

今季最後の滑りを楽しむ来場者=三好市井川町の井川スキー場腕山

 三好市井川町井内西の井川スキー場腕山が12日、今シーズンの営業を終えた。来場者は2万2302人で、データが残る1997年以降の最少だった昨季を下回った。今季から新たな指定管理者が運営を担ったものの暖冬による雪不足が影響した。

 今季の来場者は昨季の2万5706人より3404人少なく、目標の3万人には大きく届かなかった。売り上げも約7200万円と昨季を約300万円下回った。

 昨季同様、雪が降らなかったため人工造雪機をほぼフル稼働させたが、雨などで解け、全営業日(94日)のうち全4コースで滑走できたのは2週間程度にとどまった。特に初心者コースの開放が例年より約20日遅れて年末年始に間に合わなかったことが、落ち込みにつながった。

 昨年10月からスキー場の指定管理者となった石鎚登山ロープウェイの伊藤和豊社長は「自然相手だから仕方ないが、雪の確保にここまで苦労するとは思わなかった。スキー場の再建は容易ではない」と話した。

 今季から試験的に導入した、気温が氷点下3度以下になれば人工的に雪を降らせる機械は好評なため、来季は4台から8台に増やす。