親子が集える施設「べんざいてんのお家。」の一室=阿南市柳島町弁財天西

 夏休み明けに学校へ通うのがつらいと感じたり、家に帰りたくなかったりする子どものために、阿南市の母親2人が同市柳島町弁財天西に居場所となる施設「べんざいてんのお家。」を設けている。2人は「自分らしさを育む場所にしてほしい」と願っており、子育てに悩む親にも利用を呼び掛けている。2~13日は毎日無料開放し、14日以降も定期的に開ける。

 施設は鉄筋平屋約100平方メートル。8~10畳ほどのスペースが3室あり、調理場も備える。山内瑠実さん(39)=宝田町平岡、主婦=と吉本真菜実さん(35)=羽ノ浦町明見、中学校教諭=が「生きづらさを抱える子どものために」と資金を出し合い、7月に賃貸物件を借りた。

 山内さんは未就学の2児の母。1月までの5年間、夫の仕事の関係で米国に住み、子育てを1人でこなす「ワンオペ育児」をする在米日本人らを集めて絵本の読み聞かせをしていた。母親の悩みも聞く中で、親子が共に自分らしく生きられる居場所をつくりたいと考えた。

 吉本さんは育児休暇を取得して3人の子どもを育てている。子育て中には感情的になってしまうこともあると理解した上で、親にとっても一息つける居場所づくりの必要性を感じたという。

 「べんざいてん―」は学校や家庭以外の居場所を紹介するキャンペーン「#学校ムリでもここあるよ」(NPO法人・フリースクール全国ネットワーク主催)に登録している。

 14日以降は週2、3回程度開放し、放課後の児童にとっての居場所や大人が子育てを相談できる場にする。2人は「子どもも大人も集まる場所にしたい」と話している。

 開放時間は午前10時~午後3時。問い合わせは山内さん<電080(1381)6604>。

 ◇ 

 「#学校ムリでも―」には、徳島市の「1106 art&work」(佐古七番町)と「親子サークルつちからき」(国府町西矢野)も賛同している。