献花を終え、合唱に聞き入る参列者=鳴門市大麻町の板東俘虜収容所跡

 鳴門市大麻町の板東俘虜収容所跡にあるドイツ兵慰霊碑が建設から100年を迎えた31日、現地で献花式と音楽祭(市主催)があった。関係者は収容所で亡くなった捕虜11人の冥福を祈るとともに、日独交流の歴史に思いをはせた。

 慰霊碑前で開かれた献花式には、大阪・神戸ドイツ総領事館のウーベ・メアケッター首席領事や飯泉嘉門知事ら約120人が参列。

 泉理彦市長が「この日を新たな交流の第一歩とし、碑を末永く守りたい」とあいさつ。メアケッター首席領事は「憎しみにあふれる戦争を乗り越えられると示す記録としても、交流の象徴としても碑が立ち続けてほしい」と述べた。

 徳島少年少女合唱団がベートーベン「第九」を合唱する中、参列者は慰霊碑に花を供えた。市と領事館が1976年に共同で建てた合同慰霊碑にも献花した。

 この後、市ドイツ館で音楽祭があり、徳島少年少女合唱団と徳島エンゲル楽団が、100年前の慰霊碑完成式典でドイツ兵が演奏したベートーベンの賛歌「自然における神の栄光」などを披露した。