パリ公演に向け、練習に励む勝浦座の座員=勝浦町久国の久国集会所

 勝浦町を拠点に活動する阿波人形浄瑠璃の「勝浦座」が23、24の両日、フランス・パリで公演する。本願寺文化興隆財団(京都市)主催のイベント「襖からくりと阿波人形浄瑠璃―日本の伝統と先端技術」に招かれた。4K映像の「デジタル襖からくり」を背景に「えびす舞」などを披露する。

 訪問するのは、勝浦座と友和嘉会の三味線・竹本友和嘉さん、喜笑会の太夫・新居和昇さんら計15人。

 23日はユネスコ本部、24日はパリ日本文化会館で行われる。両日とも「式三番叟」で幕開け。1日目の演目は「壺坂観音霊験記 壺坂寺の段」、2日目は「えびす舞」と「壺坂観音霊験記 沢市内の段」を上演する。幕あいにはフランス語の字幕を映して各演目を解説する。

 県による藍染や阿波和紙などの物産展示もある。

 財団の担当者によると、日本の伝統文化を紹介するイベントを検討する中で、徳島の人形浄瑠璃だけが農村舞台で上演されている点に着目。県に相談し、勝浦座が県内で最も古い座であることなどから出演を打診した。

 勝浦座はこれまでに米国で3回、スイス、オーストリアで各1回公演している。座員の新居福夫さん(65)=勝浦町沼江、農業=は「言葉が通じない分、人形の動きや表情で浄瑠璃の良さを伝えたい」と、稽古に力を入れている。

 一行は21日に出発し、26日に帰県する。