J2徳島ヴォルティスは21日午後2時から、甲府市の山梨中銀スタジアムでヴァンフォーレ甲府と対戦する。千葉戦で4得点と持ち前の攻撃力が戻ってきた徳島だが、甲府はカップ戦を含む最近5試合で無失点と堅守を誇る。力強いプレスで主導権を握って好機を増やし、3連勝できるか。

  徳島は千葉戦の4得点のうち、FW呉屋のPKを除く3点をMFが挙げた。中継サイト「ダ・ゾーン」の週間ベストゴールとなる2点目を決めた杉本太をはじめ、トップ下や2列目の選手がしっかり決めるという目標が形になりつつある。

 ロドリゲス監督は岡山や熊本戦に比べ、「プレスの感覚を選手が取り戻しつつある」と納得顔だ。敵陣内のスペースを見つけて進入する選手が増えたのも得点につながっていると評価する。

千葉戦で、後半の途中から出場した山﨑=鳴門ポカリスエットスタジアム

 甲府は第2節からのリーグ戦3試合とルヴァン杯の2試合で無失点。3-4-3を基本形としながらも、時には5バックで手堅く戦う。徳島はしっかりプレスをかけて高い位置でボールを奪い、相手が守備の態勢を整える前に好機をつくれるかが鍵になる。

 甲府の最前線には警戒が必要。昨季、湘南で12点を挙げた新加入のFWジネイは前節、DFに囲まれながらシュートを決めるなど、ペナルティーエリア内での技術が際立っている。ジネイとFWリンスとの連係にも注意したい。

 1月末に宮崎で行った練習試合では1-1だったが、互いに主力のFWが不在だったため、判断材料にはならないだろう。徳島は調整中だったFW山﨑が千葉戦で戦列に復帰するなど好材料もある。勝利を収めた2戦と同様、高い集中力と激しさを失うことなく戦えば勝機は十分ある。