2015年度の首長交際費について、徳島県内24市町村のうち8市町の使用額が100万円を超えていたことが、徳島新聞のまとめで分かった。最も高額だったのは東みよし町の184万3千円だった。ホームページ(HP)上で使用状況を公開しているのは7市町にとどまり、透明性の確保が進んでいない状況が浮き彫りになった。

 使用額が100万円を超えていたのは、東みよし、松茂、徳島、つるぎ、阿南、吉野川、三好、板野の各市町。東みよし町に続いて松茂町が160万8088円、徳島市が149万2090円だった。

 100万円未満は16市町村で、このうち石井町は交際費がなかったため0円だった。同町以外で最低だったのは、美馬市の35万9724円。

 最高額の東みよし町の内訳は、各種イベントなどへの祝い金が124万6千円、消防団の年末警戒活動などへの謝礼金が14万1900円、弔電などの電報代が9万4千円、各種会合の会費が8万5千円などとなっている。川原義朗町長は「通常通りの支出で問題はないと考えている」と話した。

 15年度の予算額では徳島市の350万円が最高で、次いで東みよし町の250万円、阿南市の220万円だった。石井町は、前町長が交際費をゼロにし、15年4月に就任した小林智仁町長も同年度は踏襲した。

 16年度は、石井町が視察相手への土産代などが必要として25万円を新たに確保した。東みよし町は使用実績を踏まえて、15年度から30万円減額し220万円にしている。

 徳島市は17年度から、過去5年間の使用額が144~190万円にとどまっているため、100万円減らして250万円に変更する。

 使用状況をHPで公開しているのは、鳴門、小松島、阿波、美馬、三好、石井、那賀の各市町。鳴門、小松島、那賀の3市町は支出日や支出内容、金額などの内訳を詳細に示している。残りの4市町は「慶祝」や「弔慰」といった項目ごとの件数や累計金額にとどまっている。

 他の自治体では、阿南市が3月中に、徳島市と吉野川市が5月にそれぞれ公開を始める。