東京都内で違法行為を繰り返す徳島県出身の半グレ集団が、複数の特殊詐欺事件を主導した疑いが強まったとして、徳島県警はメンバーの男1人を詐欺容疑などで逮捕する方針を固めた。半グレ集団は県内の同じ高校出身者らで構成。「徳島グループ」と呼ばれ、暴力事件を起こして都内で逮捕された。県警は男の身柄を徳島に移し、詐欺事件の全容解明を進める。
 
 県警が逮捕する方針を固めたのは、警視庁との合同捜査本部が6月に暴力行為法違反などの疑いで逮捕した男A=東京地裁で公判中。特殊詐欺グループでは、被害者から現金を受け取る「受け子」らを勧誘する「リクルーター」の役割を担っていたとみられる。

 徳島グループは、Aのほか、B、C、Dの各被告=いずれも暴力行為法違反などの罪で公判中=の20~30代の男4人で構成。県警によると、今年4月に板野郡の50代女性が示談金名目で450万円をだまし取られそうになった詐欺未遂事件など、少なくとも3件の特殊詐欺に関わった可能性があるといい、Bらの関連も調べる。

 捜査関係者によると、4人は高校時代の部活動などでつながる不良仲間。一部は大阪の半グレ集団に所属するなどしていた。メンバーの1人が東京に本部を置く指定暴力団の組員と知り合い、最近は港区を拠点にしていた。

 詐欺グループはこの組員をトップに、B、C両被告がAらへの指示役を務めていたもようだ。

 板野郡の女性が被害に遭った詐欺未遂事件では、現金を受け取りに来た受け子ら2人が詐欺未遂の罪などで起訴された。県警は、Aが2人を詐欺グループに勧誘したとみている。

 徳島グループの4被告は2月、港区赤坂の路上で客引きの男性に殴る蹴るの暴行を加えたとして起訴された。