阿南市は、色覚障害者用の津波防災マップを300セット作った。3月末までに市役所や支所、公民館17カ所に置き、自由に持ち帰ってもらう。
マップは縦約55センチ、横約75センチで、2014年3月に市のホームページで公開したものと同じ内容。マグニチュード9・1の南海トラフ巨大地震が発生した際、津波の浸水が予想される富岡、見能林、橘など市内10地区が対象となっている。
津波の高さを▽0・01~0・3メートル▽0・3~1メートル▽1~3メートル▽3~5メートル▽5メートル以上-の5段階で示し、各区域を黄色の濃淡で区別した。国土交通省が16年4月に公表した「水害ハザードマップ作成の手引き」で、色覚障害者向けに推奨した色を採用した。
市防災対策課は「いざという時に色覚障害者も迅速に避難できるよう、マップを活用してもらいたい」としている。