あおり運転による被害が社会問題になる中で、徳島県内のカー用品店ではドライブレコーダーに加え、車の窓に貼ってドライブレコーダーを搭載していることをアピールするステッカーの売れ行きが好調だ。高価なレコーダーは購入できないものの、ステッカーだけを買うという人もいて、あおり運転抑止に効果があったという声も寄せられている。

 さまざまなカー用品を取りそろえるスーパーオートバックス徳島問屋町(徳島市)によると、2017年に東名高速で起きたあおり運転事故などをきっかけに、事故の状況をリアルタイムで記録できるドライブレコーダーへの関心が高まっており、毎年の販売個数は前年比で2、3割の増加を続けている。

 徳島問屋町では1万~6万円の商品を扱っており、主流は2つのカメラで車の前後を撮影できるもの。8月に常磐自動車道で起きたあおり運転で被害者男性が加害者の男から顔を殴られる映像がテレビなどで繰り返し放送されて以降は、360度の車内映像も撮影できる機種の売れ行きも伸びているという。

写真を拡大  車の窓に貼ってドライブレコーダーを搭載していることを示すステッカー。あおり被害を回避しようとステッカーだけ購入する客も増えている

 レコーダーと並んで売れ行きが好調なのが、車のリアウインドーなどに貼ってレコーダーを搭載していることを伝えるステッカーだ。通常はレコーダーと合わせて購入するものだが、高額な出費もあおり運転の被害も避けたいという切実な思いから、ステッカー単独で購入する人も少なくないという。

 徳島問屋町では600~1000円のステッカーを約15種類販売している。ステッカーにはカメラのイラストとともに「ドライブレコーダー録画中」「ドラレコ搭載車 ●REC(録画中の意味)」などと、レコーダーを搭載していることや、常時録画していることをアピールする文言が表示されている。

 ステッカーだけを購入してレコーダーがない車に貼っている客の一人からは「貼る前と比べて後続車に車間距離を詰められることが減った」と喜びの声が寄せられたという。ステッカーだけでは実際に事故が起きた際の記録はできないものの、あおり運転を防ぐ上で一種の「お守り」にはなるのかもしれない。(R)