阿波市交流防災拠点アエルワ(同市市場町)は、市内の小学校の卒業生が残すタイムカプセルの保存を始めた。アエルワでは毎年1月に成人式が開かれていることから、20歳の門出の際に開封し、思い出を語り合ってもらう試み。第1弾として、同市土成町の御所小6年生34人のカプセルを受け取った。今後、全10校に広げたい考えだ。
カプセルは、アエルワ4階倉庫に小学校卒業から成人式までの約8年間保存される。
御所小PTA会長の糸谷徳文さん(41)=同市土成町吉田、自営業=が「成人式で小学校時代を振り返り、地域の魅力を見つめてほしい。晴れの式典がもっと盛り上がれば」と発案。市と指定管理者・あわアートウインド運営企業体が賛同した。
13日には御所小で引き渡し式があり、6年の小賀野鈴さん(12)と河埜愛海さん(12)が、20歳の自分や友達に向けた手紙、交換日記などが入ったカプセルをアエルワの後藤修館長に手渡した。
小賀野さんは「手紙には、将来の夢を書いた。みんなで一緒に開けるのが楽しみ」と話した。