要救助者役の男性をボートで救助する訓練参加者=那賀町の川口ダム湖

心臓マッサージの方法やAEDの取り扱いを学ぶ阿南署員=同署

訓練で災害発生現場を確認する署員=吉野川市川島町の県吉野川合同庁舎

小松島署の正面玄関に止水板を設置する署員

ゴムボートを使って救助訓練をする鳴門署員と機動隊員=鳴門市の撫養川

 県内各警察署で地震や水害などを想定した訓練があった。

来春統合へ連携強化 那賀・阿南

 那賀署と阿南署は来春の統合に向け、那賀町鉢の川口ダム湖で合同の災害警備訓練を行った。

 両署員、県建設業協会那賀支部員ら約40人が参加し、台風などの大雨で浸水が起きたとの想定で行った。

 浸水場所と見立てたダム湖に溺れている人を発見した支部員が、小型無人機ドローンを飛ばして場所を確認。駆け付けた警察官が、浮輪を発射させる「レスキューランチャー」とボートを使って救助した。機体を沈めて水中を撮影できる水中ドローンで要救助者を捜す訓練などもあった。

 那賀署はドローンを活用した災害時の情報収集で、同支部と協定を結んでいる。那賀署の森本直樹警備課長は「統合する署で新たに協定を結ぶので、災害時の協力関係を整えていきたい」と話した。 

AED操作など人命救助法学ぶ 阿南

 阿南署は事件事故現場で負傷者を救護する救命措置訓練を行い、署員約40人が参加した。

 阿南市消防本部の隊員2人が、心臓マッサージの方法や自動体外式除細動器(AED)の使い方を指導。署員は人形を使って実践練習に取り組んだ。

 隊員は「心臓マッサージは体力を使うので、1、2分で別の人と交代して」などと助言した。

署の機能移設 迅速に 阿波吉野川

 阿波吉野川署は、地震による被災を想定し、署を吉野川市川島町の県吉野川合同庁舎に移設する訓練を行った。

 署員や四国管区警察局機動通信課員計約20人が参加した。午前8時ごろに管内で震度6強の地震が起きたとの想定で訓練を始め、土砂災害の発生現場をモニターで確認したり、衛星電話の使い方を学んだりした。

 林大造警備課長は「災害発生時に救助や捜索などを迅速に行えるよう、今後も訓練を重ねていきたい」と話した。

大津波想定し止水板を設置 小松島

 小松島署は、南海トラフ巨大地震を想定した災害警備訓練を署で行った。若手署員ら15人が参加した。

 午前9時半、小松島市で震度7を観測し、県沿岸部に大津波警報が出されたとの想定で実施。正面玄関などにある止水板の設置方法を確認したり、マンホールトイレを設営したりした。衛星携帯電話で勝浦、上勝両町と被害状況などを共有する訓練も行った。

 中河碧巡査(26)は「住民に不安な思いをさせないよう、日頃から真剣に訓練に取り組みたい」と話した。

浸水被害時の救助技術磨く 鳴門

 鳴門署は鳴門市撫養町の撫養川で水害に備えた救助訓練を行い、署員13人と機動隊員8人が参加した。

 台風や豪雨で川が増水し、浸水被害が出たとの想定で実施。溺れている人の救助では、浮輪を飛ばす「レスキューランチャー」を発射し、ゴムボートで近寄って引き上げた。ロープワークやボートの運び方も確認した。

 ボートを使った訓練に初めて参加した矢野雄大巡査(19)は「人を救う知識と技術を身に付けたい」と話した。