過去の教訓を生かす大切さを訴えようとスピーチ練習に励む勝野さん=徳島市の徳島文理高

 徳島文理高校郷土研究部の生徒が、10、11の両日に札幌市で開かれる「世界津波の日 高校生サミット」に初めて参加する。2年の勝野萌菜さん(17)が代表し、県内の水害を伝える地蔵や石碑の調査結果を報告。参加44カ国の若者に、過去の教訓を後世に伝える大切さを呼び掛ける。

 郷土研究部は2010年から、高い台座に乗せられた「高地蔵」を調査。吉野川下流域の8市町に点在する400基以上の所在地や建立年などを地図にまとめてきた。

 徳島文理中3年から取り組んでいる勝野さんは本年度、海部郡に調査エリアを広げ、海陽、牟岐両町で住民から聞き取りを行うなどして5基を確認した。南海地震による津波碑が多く残っていると知って国内最古の「康暦の碑」(美波町)なども視察した。

 サミットには日本を含む44カ国114校から約400人が参加し、防災や減災の取り組みを報告する。勝野さんは調査の成果を5分間にまとめ、トルコやパラグアイの高校生らに英語で発表する。

 勝野さんは「各地に残る教訓を次の災害に生かすため、いろんな国の人に伝えたい」と話している。

 県内からは城南高校応用数理科の生徒も2年連続で参加。嶋田海音さん(16)と高橋伶実さん(17)=いずれも2年=が、地震津波碑を若い世代に継承する必要性を訴える。

 高校生サミットは、15年に国連が「世界津波の日」(11月5日)を制定したのを機に、防災の担い手を育てようと16年から毎年開かれている。