服飾ブランド「mite」を立ち上げた秋吉さん。インスタグラムを使って知名度を上げている=徳島市南常三島町1のmite

 徳島市の2児の母親が2016年に立ち上げた服飾ブランド「mite(みて)」が急成長している。写真共有アプリ「インスタグラム」を活用してファンを増やし、電子商取引(EC)サイトでの売り上げを拡大。今年1月には同市内に実店舗も開設し、起業から3年で年間売上高は数億円に達した。

 女性は、未就学児2人を育てる秋吉翔子さん(28)。「母親になっても一人の女性としておしゃれを楽しんでほしい」と、機能性とデザイン性を兼ね備えた服を自ら企画し、インスタグラムでコーディネートを提案するなどしている。

 起業したのは16年12月。アパレルショップで働いていたが出産を機に退職し、産後に復職するか悩んだ末、インターネット通販専門のセレクトショップを開いた。

 子育て世代の女性を主なターゲットに、海外からバイヤー向けネット通販で服を買い付け、授乳中やスニーカー履きなどにも合うコーディネートをインスタグラムで提案。「日本にあまり出回っていなくて、かわいらしく、自分が着たいと思う服を選んだ」という。インスタグラムのフォロワーは1カ月で1万人に到達した。

 同様のセレクトショップが増え始めたこともあって、17年12月からは韓国の服飾問屋へ買い付けに行くようにするとともに、自ら企画したオリジナル商品も手掛け始め、さらに人気が高まった。

 知名度が上がり、県内外の大手百貨店やショッピングセンターから出店依頼を受けることも増えた。今年7月には、東京・新宿の駅ビル「ルミネ新宿」に期間限定ショップ「ポップアップストア」を出店し、同ビルのポップアップストアとして過去最高の売り上げを記録したという。

 徳島市南常三島町1に今年1月オープンさせた実店舗は、自分や家族の時間も大切にしたいと土日祝日を休みにしているが、県内外からブランドのファンが訪れている。

 現在のインスタグラムのフォロワーは約9万6千人。服を購入した人が着用した写真をタグ付けしてアップしてくれることが宣伝効果となり、人気の輪はなお広がっている。

 秋吉さんは「趣向を変えたブランドの立ち上げや、東京、大阪への出店などにも挑戦してみたい」と話している。