小松島市は11日の市議会文教厚生委員会で市内の女性(77)が返済することになっていた「住宅新築資金等貸付事業」の貸付金残高357万円について、債権を放棄すると報告した。市の書類手続きミスが原因。

 市が放棄するのは、女性の夫(故人)が1979年、貸付事業で借りた700万円の残金。夫が85年に亡くなった後、女性が相続人として返済していたが2014年7月以降は収入不足などで返済が困難になっていた。

 市は、連帯保証人に請求しようとしたものの、市が保管する貸借契約書の連帯保証人2人の名前の上にそれぞれ「×」印と別の名前が書かれ、印鑑が押されていた。保証人変更に必要な書類は付いていなかったという。

 市人権推進課の寺橋和彦課長は「『×』が付けられた時期など詳細不明で、誰が担当していたのかも分からない」と説明。孫田勤副市長は「適正な事務手続きができておらず申し訳ない。再発防止に努める」としている。

 市は住宅新築資金等貸付事業で他に同様のケースはないとしている。