明治安田J2第4節第1日は18日、大分銀行ドームなどで3試合が行われた。徳島ヴォルティスは1-0で大分に完封勝利を収め、勝ち点を9に伸ばして暫定1位となった。前半30分、FW渡がゴールを決めて守り切った。徳島は2連勝でアウェーでは今季初勝利。通算成績は3勝1敗。名古屋は水戸を2-1で下して勝ち点を7とした。長崎は金沢に2-1で勝った。19日は各地で8試合が行われる。
◆MF小西(阿波市出身)堂々デビュー
今季G大阪ユースから加入した阿波市出身のMF小西雄大が初先発し、デビュー戦を白星で飾った。
先発が言い渡されたのは17日。胸が高鳴ったが、試合前にMFの岩尾主将や司令塔の杉本ら先輩たちから「普段通りプレーすればいい」と声を掛けられ、緊張がほぐれた。おかげで「自分でも不思議なくらい、落ち着いてピッチに立てた」とはにかむ。
左足から繰り出すキックが持ち味。パスだけではなく、5本のシュートを放った。課題の守備でも最後までハードワークを貫いた。初めてイエローカードをもらうほど激しさを前面に出し、岩尾主将は「すごくチームのために走っていた」とたたえた。
Jリーガーとして第一歩を踏んだ18歳。「後半の運動量とか、シュートの精度とか、まだ全然だめ」。自らを戒める言葉の中にプロの自覚がにじむ。「次は得点して徳島のサポーターを喜ばせたい」。