急発進抑制装置の説明を受ける来店者=徳島市昭和町4の徳島トヨタ本店

 アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が相次ぐ中、徳島県内の自動車販売店で、衝突の可能性が高まると自動でブレーキが作動する「サポカー」が売れている。自動ブレーキに加え、踏み間違えた際にアクセルの出力を抑える「サポカーS」なども人気で、ドライバーの安全意識が高まっている。

 スズキアリーナ徳島中央(徳島市)では、2年前まで販売台数の6割ほどだった「サポカーS」が9割以上を占めるようになった。奥村優一店長(31)は「オプションで6万円ほどの追加料金がかかっても、搭載希望者は多い」と言う。

 ディーラーが新車を自社登録した「新古車」を扱うカラフル国府店(同市)は6月、サポカーを広告に載せると来店客が増加。8月までの3カ月間で、前年同期の88台を上回る155台が売れた。

 徳島トヨタ(同市)では、後付けの急発進抑制装置を5月に初めて受注し、8月末までに13台に取り付けた。ドライバーの家族からも安全機能について問い合わせがあり、説明を受けた高松市の公務員阿瀬川仁朱さん(48)は「年齢を考えると検討が必要と思った」と話す。

 県警交通企画課によると、踏み間違いによる人身事故は今年に入って8月末までに18件発生。1月に阿南市の駐車場で軽トラックを止めようとした80代男性が前方のフェンスに衝突し、背骨を骨折。4月には徳島市で70代女性が駐車場から畑に車を転落させ、腰の骨を折った。

 交通企画課は「安全機能の技術を過信せず、まずはドライバーが安全確認するのを忘れないでほしい」としている。