つぶしても再発する

 【質問】30代の男性です。2カ月前から左足の親指の付け根に5ミリくらいの水疱がいくつかできるようになりました。痛みやかゆみはありません。つぶしてもしばらくするとまたできるので気になります。どう対処すればいいですか。仕事は内勤で一日中革靴をはいています。

 悪化の恐れ早めに検査を

 【答え】花川皮フ科クリニック 花川佳子副院長

 足指や足の裏に小さな水疱を引き起こす皮膚疾患は次の三つの症例があります。

 まずは、異汗性湿疹(汗疱)です。手指や足の裏、足指に多発性の小さな水疱ができます。さらに、それらの水疱は融合することがあります。初めは透明の水疱で、通常は2、3週間で褐色になり、やがて消えていきます。水疱は再発を繰り返し、慢性に移行すると水疱の周囲が赤みを帯びます。また、かゆみや痛みを伴うこともあります。手のひらや足の裏に生じる特性から多汗の症状が間接的に影響を及ぼしていると考えられます。治療方法はステロイドホルモン剤を外用します。

 次に考えられるのは足白癬。つまり水虫です。足指間型、小水疱型、角質増殖型に分類。かゆみを伴わないこともあります。日本では2500万人の患者がいるとされます。皮膚糸状菌(白癬菌)が皮膚に寄生して生じる疾患です。はがれた皮膚を採取して顕微鏡で検査し、白癬菌を認めれば診断が確定します。治療は抗真菌剤を外用します。十分な効果を出すためには、薬剤を発疹のできていない部分まで広い範囲に塗ることが大切です。

 最後に考えられるのは接触皮膚炎です。相談では一日中革靴をはいているとのことですので接触皮膚炎の可能性はあります。革靴による接触皮膚炎の原因としては、クロムイオンが最も多いです。そして、次に多いのがホルマリンだとされています。接触皮膚炎の原因はパッチテストによる検査で判明します。

 小水疱を繰り返していると徐々に範囲が拡大し、症状が悪化していきます。相談者はまだ初期症状かもしれません。早めに最寄りの皮膚科専門医に相談してください。