仕事の大切さを訴える瀬戸内さん=京都市の寂庵

 徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんが15日、京都市の寂庵で法話の会を開いた。97歳の今も文芸誌に連載を書く作家として「過去にいなかったし、未来にも恐らく現れないだろう。そういう意味で私は歴史的人物なのよ」と語り、仕事を生涯続ける大切さを説いた。

 文芸誌のほか、新聞や週刊誌の連載を抱える瀬戸内さんは「51歳のとき出家して生まれ変わったから、まだ元気。締め切りに間に合わないから月3日は徹夜する」と健在ぶりをアピール。「私は書かなくても食べていけるんだけど。源氏物語の現代語訳でもうかったからね」と笑わせた。

 書き続ける理由を「人間は働かないと生きていてつまらない」と話し、「生きている間は全力を尽くして仕事をしよう。それで死ぬなら幸せ」と訴えた。