藍の粉を混ぜて作った「阿波藍本練羊羹」=美馬市美馬町のはりまや徳正美馬店

栽培地の畑で藍の粉を持つ栃谷代表=つるぎ町貞光

 昭和初期までつるぎ町貞光の家賀地区で行われていた藍の栽培に挑戦しているグループ「家賀再生プロジェクト」が、収穫した藍の葉をパウダー状にした食用の「藍の粉」を商品化した。栃谷京子代表(68)=貞光、エステサロン経営=は「地域活性化の源として、大勢の人に味わってもらいたい」と話しており、20日にはこの藍の粉を早速採用したようかんが町内の和菓子店から発売される。

 藍の栽培地は、標高約520メートルにある傾斜18・5度の中山間地域で、広さは約8アール。主要メンバー5人に農業の経験がなかったことから、地域住民に教わりながら栽培した。

 ポットで種から育てた藍の苗を6月上旬に畑に移植し、土壌の流出を防ぐためにカヤを敷いた。カヤの有機物が肥料代わりになり、無農薬で育てることができたという。

 50~60センチの背丈にまで育った苗を7月中旬に収穫し、阿波市の障害者就労支援センターに委託して藍葉を粉状に加工。試作品は、栃谷代表が美馬市やつるぎ町の和菓子製造業者などを回って売り込んでいる。

 このうち、つるぎ町半田の和菓子製造販売はりまや徳正が、地元産の藍に魅力を感じて商品の素材に採用することを決めた。

 昨年3月と11月に阿波藍を使ったういろうとどら焼きを商品化した実績もあり、20日には今回の藍の粉を練り込んだ「阿波藍本練羊羹」を本店と美馬店(美馬町)で発売する。

 口に入れると広がる藍の風味が特徴で、石川正仁社長(59)は「藍には健康にいいとされる成分も含まれている。つるぎ町産の阿波藍を使った和菓子で町の認知度を上げたい」と話している。

 藍の粉は、10グラム500円(税別)で販売している。問い合わせは栃谷代表<電090(5144)4896>。阿波藍本練羊羹は1本170円(税別)で、5本入りと10本入りもある。問い合わせは、はりまや徳正美馬店<電0883(63)6162>。