日本代表と、徳島県内で事前キャンプをしたジョージアは初の8強入りを果たせるか。ニュージーランドの3連覇を阻むのはどの国か。

 20日に幕を開けるラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会は、見どころが満載である。

 1次リーグA組の日本代表は開幕試合に登場する。対戦相手は世界ランキング20位のロシア。1次リーグ突破を目指す10位の日本としては、格下を相手に負けられない一戦となる。高めてきたチーム力を惜しみなく発揮し、まずは1勝を挙げてほしい。

 1次リーグは各組5チームの総当たりで、上位2チームに入らなければ次に進めない。日本が入るA組を世界ランキングで見ると、日本は3番目。世界1位のアイルランドと7位のスコットランドが高い壁となる。

 思い出されるのは4年前のイングランド大会。それまでの7大会でわずか1勝の日本が、1次リーグで強豪の南アフリカを破るなど3勝を挙げ、世界を驚かせた。格上を相手に堂々と戦った前回の再現が期待される。

 ラグビーW杯は五輪、サッカーW杯と並んでスポーツの世界三大イベントと言われる。特に欧州やオセアニア諸国にファンが多く、欧州の大会では1試合に8万人の観客が詰め掛けるという。

 一方、アジアではそれほどメジャーではなく、一部の地域に人気が偏っている。名実ともに世界三大イベントとなるには、アジア諸国での普及が課題となっていた。そういった意味で、アジアで初めて開かれる日本大会の意義は大きい。

 ラグビーの魅力は、屈強な男たちが体をぶつけ合うプレーの迫力だけではない。ボールを前に投げられないルールの下、グラウンドに立つ15人が一体となり、助け合って前進する過程こそ面白い。日本大会は、その醍醐味に触れる好機でもある。

 試合は11月2日まで国内12会場で行われ、世界各国から大勢の選手、スタッフ、観客が訪れる。大会の「遺産」として日本を知ってもらい、今後の交流に生かさなければならない。

 徳島県内では世界12位のジョージアが事前キャンプをした。キャンプ中、選手たちは県内の小中高校など6校を訪問し、交流した。公開練習では世界最強レベルのスクラムを披露。見学する人は日増しに増えていった。

 わずか8日間の滞在だったが、選手たちは県民のもてなしに感動したようで、ミルトン・ヘイグ監督は「徳島はジョージアチームのファミリーだ」と感謝を示した。日本ではあまりなじみのなかったジョージアという国が、キャンプを通じて身近な存在になったのではないか。

 ジョージアの初戦は23日。愛知県豊田市で強豪ウェールズと対戦する。日本代表と同様、初の8強入りを目指すジョージアにも声援を送ろう。