弁当製造販売のさわ(徳島市)が同市東沖洲のマリンピア沖洲で整備を進めていた交流拠点施設「徳島新鮮なっとく市」が完成し、4月1日にオープンする。県産の新鮮な魚介類や農産物を扱う直売市やレストラン、釣り堀、バーベキューができる全天候型のテラス席などを設けた。徳島小松島港周辺での交流拠点づくりを目指す県の事業募集で、徳島新鮮なっとく市の提案が昨年6月に採択された。
さわが、県水産会館南側の県有地(約2400平方メートル)を借り、物産館(鉄骨平屋178平方メートル)、レストラン棟(同330平方メートル)、バーベキュー棟(同296平方メートル)、釣り堀(同208平方メートル)などを整備した。総事業費は約3億2千万円(うち国・県の交付金計4千万円)。
物産館では水槽に入った魚介類をはじめ、農産物や加工品など約400品目を販売。レストラン(約80席)では、旬の地魚や農畜産物、シカ肉などを使ったメニューに加え、そば米汁や半田そうめんといった郷土料理を提供する。
バーベキュー棟は明るいガラス張りで、新町川に面した約50メートルに100席とコンロを設けた。中学生以上300円、小学生200円の入場料で、コンロと炭が使える。食材は店内で購入する。
釣り堀は水槽(長さ11・5メートル、幅5メートル、深さ2メートル)にマダイやシマアジなど5~10種類の魚を放流する。釣った魚は有料で持ち帰れるほか、レストランやバーベキュー施設で食べることもできる。
さわは初年度、来場者数3万6千人、売り上げ3億円を見込んでいる。5月上旬には新町川でシーカヤックなどの水上スポーツも楽しめるようにする。同社は「県内外から訪れる人に、徳島の食や自然の魅力を味わえる施設にしたい」としている。