福井県鯖江市で活動する若手デザイン集団「TSUGI(ツギ)」の新山直広代表(31)ら3人が20日、阿波市を訪れ、移住促進のPRパンフレット作りを始めた。阿波市観光協会の移住交流促進事業の一環。1週間ほど滞在し、市内各地を巡って構想を練る。初日は講演などを行って住民らと交流した。
同市土成町の故・三木武夫元首相の生家別邸で、新山代表らが「デザインでつながるマチと移住」と題して講演。眼鏡フレームや漆器などの地場産業が根付く鯖江市に大阪から移住したことや、同市でデザインによる町おこしに取り組んでいることなどを紹介し、住民ら約40人が耳を傾けた。
住民との交流会も開かれ、地元産食材を使った料理を味わいながら意見交換した。新山代表は「阿波市は食材が豊富にあり、熱意のある人も多い。市の魅力を発掘して形にしたい」と話していた。