完成し一般公開された石井西幼保連携施設=石井町高原

完成し一般公開された石井西幼保連携施設=石井町高原

 高原保育所と高原幼稚園の老朽化に伴い、石井町が同町高原地区に整備していた「石井西幼保連携施設」が完成し、19日、関係者や住民が落成を祝った。4月に開園する。

 鉄筋コンクリート2階建て延べ1748平方メートル。1階が高原保育所、2階が高原幼稚園で、定員は各60人。1階には保育室5室や調理場、吹き抜けの広場があり、2階は幼稚園児用の4室とリズム室がある。用地購入費を含めた総事業費は5億3千万円。

 落成式後には住民らに公開され、次女玲菜ちゃん(3)を4月から保育所に通わせる佐藤佳孝さん(35)=高原、会社員=は「広くて明るい印象。子どもが伸び伸びと過ごせそう」と期待していた。

 施設は町が進める幼保再編計画の第1弾。以前の計画では、町内3カ所に再編する認定こども園の一つだったが、5小学校区ごとの均一なサービスを求める町民の要望を踏まえ、幼保連携施設に変更した。このため開園は当初予定の2016年4月から、1年間延期されていた。

 町は幼保施設について、町内5地区の公立幼稚園は全て残す方針。高原地区を除く3地区の公立保育所については、民間参入によって石井地区での廃止を打ち出すなど、幼保再編の在り方を模索している。