三好市議会は21日の2月定例会議で、一部議員から提出された、2017年度一般会計当初予算案から市本庁舎と船井電機池田工場跡地整備の設計費など1億4583万円を削除する修正動議を賛成多数で可決した。黒川征一市長は議決に異議があるとして、再審議を求める「再議」を申し出た。再議について議会は、会期を2日間延長して23日に採決することを決めた。

 修正動議は、黒川市長が2月に庁舎の移転・新築計画の大幅見直しを発表したことを受け、木下善之氏(新和会)ら3人が提出。木下氏は「突然、降って沸いたような計画見直しを認めるわけにはいかない。議会を軽視した予算を通せば、市民への背任に当たる」と提案説明した。

 仁尾健治(志政クラブ)、古井孝司(公明)の両氏が「庁舎、跡地整備とも議会ともう少し話し合い、慎重に進めてほしい」などと賛成討論した。美浪盛晴(共産)、天羽強(みどりの会)、並岡和久(やまびこ会)の3氏が「庁舎計画が滞れば市民生活に重大な影響を与える。直ちに計画をまい進すべき」などと反対討論した。

 山子凱雄議長と退席した1人を除く20人で採決した結果、賛成11、反対9で可決された。削除した予算案は山子議長と退席した1人を除く20人で採決し、全員が賛成し可決された。

 黒川市長は再議書で▽庁舎整備に合併特例債を活用するには17年度中の設計の発注が必要▽跡地整備は市民アンケートや地域住民からの提案を踏まえた-などを理由に挙げた。

 再議は、地方自治法に規定された首長の権限。議決に納得しない場合などに行使される。予算に関する再議の再可決には、出席議員の3分の2以上の賛成が必要になり、ハードルが上がる。

 本会議後、黒川市長は報道陣の取材に「提案した予算は最良のものであり、市民の安全安心に向けたとりでである庁舎建設は急がなければならない」と話した。