岡孝治徳島市議が市内の一般廃棄物処理業者への処分を厳しくするよう、市に働き掛けたとされる問題で市議会は23日午前、「不適正な働きかけがあった」などと認定した調査特別委(百条委、10人)の報告書を賛成多数で可決した。一方、市長与党会派・交志会の市議6人は報告書の可決を受け、岡氏への問責決議案を提出。決議案は午後に審議される見通し。
3月定例会最終日となった23日の本会議で、2018年度一般会計当初予算などを可決した後、報告書を審議した。
岡南均(至誠会)、佐々木昌也(徳島活性会議)の両氏が「報告書は不適正な働き掛けの定義も基準も不明確で、議員活動そのものを否定しかねない。百条委での証言も公平に取り上げていない」などと反対討論。船越智子(共産)、森井嘉一(交志会)の両氏は「報告書を一歩とし、議会改革に踏み出さなければならない」などと、賛成討論をした。
岡氏と宮内春雄議長を除く26人で採決した結果、交志会、共産、公明、朋友会の各会派の所属議員22人が賛成し、賛成多数で可決された。
働き掛けを巡っては、遠藤彰良市長に委託された第三者調査団(代表・浅田隆幸弁護士)が16年11月に報告書を提出。同12月には市議会に百条委が設置され、岡氏や原秀樹前市長らを証人喚問するなどの調査を進め、今月7日に報告書案を賛成多数で可決していた。
百条委の報告書は、個人的な利害関係に基づく働き掛けなどを「不適正」と定義。市が16年3月に業者を不許可処分とするまでの間、岡氏による多数の働き掛けがあったと指摘している。
報告書の可決後、玉野勝彦氏(交志会)が岡氏に対する問責決議案を提出。正午時点で議事は小休している。