10回、巨人2死一、三塁、増田大が中前に決勝打を放つ。捕手戸柱=横浜(共同)

 

 プロ野球巨人が21日、横浜市の横浜スタジアムで行われたDeNA戦に延長十回、3―2で勝ち、5年ぶり37度目のセ・リーグ優勝を決めた。徳島市出身の増田大輝内野手がセンター前へ決勝打を放った。1リーグ時代の9度を含め通算46度目の栄冠。平成に続き、令和でも元年の優勝チームとなった。

 今季から3度目、通算13年目の指揮を任された原辰徳監督(61)が8度目のリーグ制覇に導いた。

 日本シリーズ進出を争うクライマックスシリーズ(CS)には10月9日に始まるファイナルステージから出場。7年ぶり23度目の日本一を目指す。

まさか僕が・・・。すごい宝物 増田大

 いかにも苦労人らしい当たりだった。2―2の延長十回2死一、三塁、巨人の増田大が捉えた打球は二遊間をしぶとく抜けた。「死球でもいいから次につなげようと思っていた。まさか僕が優勝につながる一打を打てるとは。すごい宝物」と誇らしげだった。

 打席に向かう前に原監督から「真っすぐだけを打ちに行け」と言われた。狙い通りに2球目の直球に食らい付き「二塁手に捕られると思ったが、抜けたのを見て本当に打ったんだと。何とも言えない喜び」とプロ通算8安打目の殊勲打に酔いしれた。

 四球で出塁していた主将の坂本勇が二塁ベース上で目を潤ませながら何度も拍手して祝福してくれた。「勇人さんも泣くくらい最高のことなんだと僕は実感した」とうなずいた。

 徳島・小松島高から進んだ近大を中退し、とび職を経験。独立リーグ・四国アイランドリーグPlusの徳島インディゴソックスを経て、2016年に育成選手として入団した。故郷の徳島に妻と子どもを残しての挑戦で翌17年に支配下登録を勝ち取った。今季、ようやく初出場すると俊足を買われて代走要員として勝利に貢献してきた。紆余?うよ?曲折の野球人生。「思い描いていないことが自分で切り開けたかな」と感慨深げだった。