測量の全国大会に挑む徳島科技の(左から)堺さん、宮﨑さん、西野さん、粟飯原さん=徳島科技高

測量競技で数値を読み取る徳島科技チーム=徳島科技高

 8月に徳島市の徳島科学技術高校で行われた「第15回高校生ものづくりコンテスト四国大会」の測量部門で、徳島科技高チームが優勝した。県勢の優勝は5年ぶり2度目。11月に堺市で開かれる全国大会の出場権を獲得し、メンバーは「日頃の努力が実を結んだ。さらに練習を重ね、優勝を目指す」と声をそろえた。

 四国各県の代表8チームで争われた四国大会には、環境土木コース3年の堺未来さん(18)、西野康大さん(17)、宮﨑晃行さん(18)の3人組で出場した。

 競技は、グラウンドに設置された総延長約150メートルの5角形の辺や角度を、機材を用いて3人が測定していく「外業」と、測定結果を基に実際の数値との誤差を一人一人が算出する「内業」とに分かれる。作業の正確性や速さがポイント化され、合計得点を競う。

 徳島科技の3人は、外業と内業のいずれも、8チーム中で最速タイムをたたき出した。全国大会で優勝経験もある八幡浜工業(愛媛)や強豪の高知工業(高知)を破っての優勝だ。

 雨が降り、傘を差して測定を行うチームもある中で、傘を差さずに勝負に徹し、2番手に40秒先んじた。堺さんは「条件は悪かったが、逆に吹っ切れてテンションが上がった。外業が終わった時点で優勝を意識した」と振り返る。

 しかし、続く内業で算出された誤差は2ミリ。テニスコートが5面収まるほどの図面を測定して誤差2ミリはかなりの正確性といえるが、高知工業はそれを上回る1ミリにまとめた。

 それでも徳島科技は諦めなかった。計算ミスのあった高知工業に対し、正確に計算を仕上げて合計タイムで上回った。最終的に2位に22点差を付け、500点満点中458点で激戦を制した。

 それぞれの得意分野がうまく機能したことが結果につながった。外業では機材の設置が1ミリずれるだけで、測定結果に大きな狂いが生じる。機材の据え付けの速さと正確性で信頼の厚い宮﨑さんは「雨でより繊細な作業が求められたが、練習で培った感覚を信じた。全国大会に向けてさらに精度を高めたい」と意気込む。

 チーム一の計算力を持つ西野さんは、全参加者中、最速で内業を終えた。「誰よりも速く計算できた瞬間は気持ちいい。減点が無いように普段よりかなり丁寧に計算したので、チームの力になれてうれしい」と顔をほころばせた。

 6月に行われた県大会では、西野さんの代わりに3年粟飯原輝さん(18)が選手として奮闘した。四国大会、全国大会では応援という立場になるが、今もメンバーと共に週3回の練習を重ねてチーム力の向上に大きな役割を果たしている。「県大会では自分のミスがあったが、それを取り返すように四国大会ではみんなが頑張ってくれた。最後まで一緒に練習したい」

 4人全員が昨年に測量士補の国家試験を突破している、いわば「測量のプロ」。全国大会はさらにハイレベルな戦いになるが「強い相手と戦えるのが楽しみ」と気負いはない。メンバーは「自分たちのベストが出せれば上位に食い込める可能性は十分にある。総合力をさらに高めて全国に挑みたい」と力を込めた。