キャンプの予行練習を行うパンゲアのスタッフ=上勝町生実の「森林のあがりはな」

キャンプの予行練習を行うパンゲアのスタッフ=上勝町生実の「森林のあがりはな」

 月ケ谷温泉村キャンプ場(上勝町福原)を指定管理する合同会社パンゲアは、同町のごみ排出ゼロ(ゼロ・ウェイスト)活動について学ぶ小学生向けの宿泊体験を始める。野外活動を通じて自然の素材の活用や再利用を進め、ごみを出さない暮らしを体験する内容。年4回開く計画で、第1弾を28日から2泊3日の日程で行う。

 「ゼロ・キャンプ」と銘打ち、同町でゼロ・ウェイスト推進活動の啓発を行うNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーがプログラムを監修する。

 第1弾は、同町生実のステージを備えた野外アート「森林のあがりはな」でキャンプをしながら行う。地元農家の協力を得て山や畑で食材を調達し、野菜の皮やへたは草木染の素材などに活用。自然の素材や廃材を使って食器やドラム缶風呂も手作りする。

 ごみを34種類に分別している同町福原の日比ケ谷ごみステーションも訪れ、リサイクルについての知識を深める。キャンプの様子はDVDにまとめて参加者に贈り、家庭で復習し、実践してもらう。

 同社は、月ケ谷温泉村キャンプ場で自然と触れ合う体験プログラムを実施している。ゼロ・キャンプは、子どもにごみの排出削減を心掛けたライフスタイルを身近に感じてもらおうと、さいたま市から同町へ昨年移住したスタッフの禰津匡人さん(24)が発案した。

 禰津さんは「環境に負荷を掛けず、ゼロから新しいものを作り出す楽しさを、子どもたちに体感してもらえれば」と話している。

 参加費1万8千円。先着10人で、24日締め切り。希望者には徳島駅などから送迎を行う。問い合わせはパンゲア<電0885(46)0371>。