私生活や言葉の力について語る阿木さん=徳島市のアスティとくしま

 女性向け会員制クラブ「徳島新聞女性クラブ」は23日、作詞家の阿木燿子さんのトークショーを徳島市のアスティとくしまで開いた。私生活や言葉の力について語り、約2千人が聞き入った。

 阿木さんは、美波町を舞台にした映画「波乗りオフィスへようこそ」に出演した夫の宇崎竜童さんから「(徳島は)すごく良い所だよ」と聞いた話を披露。今後の来県予定を明かし、「徳島に縁があってうれしい」と話した。

 明治大在学中、宇崎さんの影響で作詞を始めた。結婚後は筆を置いていたものの、宇崎さんの頼みで数年ぶりに書き下ろした楽曲「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」が大ヒット。当時は「自分のことでないような不思議な気分だった」と振り返った。

 感謝の言葉を口に出せず母と擦れ違ったまま亡くなった自身の父と、認知症になっても「ありがとう」の言葉を欠かさず穏やかに亡くなった夫の父のエピソードを紹介。「言葉は池に投げる小石と同じで周りにさざ波が広がる。良い小石を投げると、周囲がその波動で満たされていく」と言葉の大切さについても語った。

 阿南市富岡町中川原の主婦森田信子さん(70)は「言葉の話が印象に残った。自分も言葉を大切にしながら前向きに生きたい」と話した。