鳴門市大麻町でコウノトリのひなが誕生したとみられるとの発表から一夜明けた23日、現地周辺には午前中から「ひなを見てみたい」と大勢の見物人が訪れた。
午前11時ごろには報道陣のほか、10人余りが見物に。巣ではコウノトリのペアが交互に、まだふ化していない卵を抱卵しており、見物人は約360メートル離れた県道からカメラで撮影したり、双眼鏡でのぞいて観察したりしていた。
高松市から夫と来たコウノトリファンの女性(68)は「ニュースで知って急いで駆け付けた。親鳥を見られてよかった。今度はひなを見に来たい」と笑顔で話した。
昨年の繁殖期から数回見に来ているという徳島市の女性(89)は「大きくなり、羽ばたく練習をする姿が見たい」と期待を寄せた。
ただ、カラスが近くを飛んでおり、「卵が襲われないか」と心配する声もあった。