鮮やかな襖からくりや阿波人形浄瑠璃で日本の文化を発信する勝浦座のメンバー=パリのユネスコ本部

 フランス・パリのユネスコ本部で23日夜(現地時間)、日本文化を紹介するイベント「襖からくりと阿波人形浄瑠璃―日本の伝統と先端技術」が開幕し、勝浦町の阿波人形浄瑠璃「勝浦座」が夫婦愛を描いた「壺坂観音霊験記」などを披露した。約1100人の来場者は繊細な木偶の動きや徳島の伝統文化に見入った。24日は日本文化会館で「えびす舞」などを演じる。

 勝浦座の座員によると、阿波十郎兵衛屋敷の佐藤憲治館長が阿波人形浄瑠璃の歴史などを紹介し、4K映像の「襖からくり」を上映。虎や竜などを描いたふすまが次々と映し出され、会場は拍手に包まれたという。

 五穀豊穣を祈る「式三番叟」で幕開けし、「壺坂観音霊験記 壺坂寺の段」を上演。観音様の力で目が見えるようになった夫が妻の顔を初めて見る場面では笑いが起こった。

 公演後、来場者からは「夫婦が谷に身を投げる場面に涙が出た」「こんな世界があるなんて知らなかった」などの声が寄せられた。

 勝浦座の新居亮介さん(32)=勝浦町沼江=は「舞台から下りた後も拍手が鳴りやまなかった。日本の文化が世界でも通用し、感動した」と話した。

 イベントは24日までで、本願寺興隆財団(京都市)が開いた。