伊吹島で展示される「出部屋」をイメージしてできた作品=香川県観音寺市

 香川、岡山両県の瀬戸内海の島々などを舞台に開かれる、現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)2019」(同実行委員会主催)の秋会期が28日から始まる。「ひろがる秋」をテーマに11月4日までの38日間で、春、夏と開催してきた3年に一度の芸術祭を締めくくる。

 春・夏会期が開かれた香川県の直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島の6島と高松港、岡山県の犬島と宇野港に加え、香川県西部沖の伊吹島、粟島、本島、高見島の4島が会場となる。

 伊吹島では、女性が集団生活をして出産前後を過ごしていた「出部屋」と呼ばれる産院の跡地で、ヒノキの板と鏡を組み合わせ、命の境界を表現した作品などが公開される。粟島では、休校になった中学校の校舎内に、島民と一緒に制作したクジラのオブジェなどが展示される。

 4回目となる今年の瀬戸芸には国内外231組のアーティストが参加。秋会期では200作品が公開されるほか、20のイベントが行われる。実行委事務局は「作品の魅力に触れながら、積極的に島を知ってもらいたい。大勢の人に来てほしい」と呼び掛けている。

 【瀬戸内国際芸術祭】島の伝統文化や自然を生かした現代アートを通して瀬戸内海の魅力を発信しようと、香川県や関係市町などでつくる実行委員会が主催し、2010年に第1回が開かれた。3年ごとに開催され、来場者数は第1回が94万人、第2回(13年)が107万人、第3回(16年)が104万人。今回は春会期中に10連休があった効果などで、夏会期までに70万5828人が訪れている。