インターネットの通信販売で一定額を上回る購入者を対象にした「送料無料」の特典を受けるため、目的外の商品を買い足した経験がある人の割合が最も高い都道府県は徳島県であることが、日本通信販売協会(東京)のインターネット調査で分かった。

 調査は昨年9月、直近1年でネット通販を利用した20~60代の男女1万人を対象に行い、県内では200人が回答した。

 「通販を利用する際の行動で経験のあることは何か」との問いに、県内の53・5%が「送料無料が目当ての買い足し」と回答し、全国トップだった。最下位の奈良県(38・5%)とは15ポイントの差だった。

 商品を選ぶポイントとして「割引クーポンや割引ポイントを利用できる商品を買う」とした人も多く、徳島県は兵庫県(50・0%)に次ぐ48・0%に上った。

 このほか、家電を購入する際にネット通販か小売店のどちらを利用するかを聞いたところ、徳島県は小売店を利用する割合が全国トップの52・3%だった。

 調査結果について四国大短期大学部の加渡いづみ准教授(ライフプランニング)は「できるだけ安価に物を手に入れようとする心理が強く働く傾向がある。サービスにつられて買い過ぎ、実は損をしている場合もあるので注意してほしい」と話している。