任期満了に伴う阿波市議選(定数20)が25日、投開票される。定数を2人上回る22人が立候補し、現職6人が引退したことで票の動きが読みにくい戦いとなっている。各陣営は地元を中心に最後の訴えに奔走しており、当落線上で4、5人が競り合う。大勢が判明するのは午後11時半ごろの見通し。
立候補者は現職14人、元職1人、新人7人。党派別では公明と共産が各1人で残りの20人は無所属。現職は地元を中心に票固めに努め、新人と元職は地元や浮動票の獲得を図っている。
地区別では、現職3人と新人5人が戦う阿波町(17日時点の有権者数1万493人)が激しい戦い。市場町(8808人)は現職3人と元職1人、新人2人が競り合う。土成町(6718人)と吉野町(6699人)は現職各4人が立ち、地元を中心に地盤を固める。
阿波と市場の両町は2005年の合併当初から議員を務めるベテラン5人を含む現職計6人が引退し、公明以外の5人は後継者を立てていない。両町の引退議員が固めていた数千票を巡る争いが激しさを増している。
今回は顔触れが大きく変わるものの、市政に目立った争点がないことから投票率は前回の68・66%を下回るとの見方が強い。半面、23日までの5日間の期日前投票は5184人で前回の同期間より930人多かった。
当選ラインは前回の749票を下回る可能性が高く、当落線上で4、5人が競り合っているもよう。
投票は25日午前7時から午後8時まで市内17カ所で。開票は25日午後9時15分から市役所3階大会議室で行われる。
17日時点の有権者数は3万2718人(男1万5588人、女1万7130人)。