軽減税率対象の品目を示したポスターを取り付ける店員=徳島市のキョーエイタクト店

 10月の消費税増税を目前に控え、食料品を扱う徳島県内の小売店が軽減税率への対応に追われている。売り場に異なる税率の商品が並ぶため、混乱を避けようと各税率の商品をまとめたポスターを掲げたり、税率を併記して価格を示したり。増税対象商品を現行の税込み価格のまま据え置く動きもあり、消費者からは分かりやすい売り場づくりを求める声が聞かれる。

 県内スーパー大手のキョーエイ(徳島市)は、従来通り本体価格での表示を続け、各税率の主な対象商品をポスターにまとめて掲示した。食品販売部の大野進司部長は「例を示すことで、税率の違いに戸惑わないよう工夫した」と話す。

 県内に26店舗があるマルナカ(高松市)やイオンモール徳島の総合スーパー・イオンスタイル徳島(徳島市)は、表示価格の近くに「<8>」「<10>」と印字。レシートは8%の商品に記号を付ける。ディスカウント店のダイレックス(佐賀市)は、10%の商品にだけ表示価格に税率を記して区別する。

 マルナカスーパーセンター徳島店(徳島市)の三木隆店長は「表示価格を見れば分かるように個々の商品に税率を記した。迷ったら気軽に聞いてほしい」と呼び掛ける。

 一方、軽減税率の対象でない商品の本体価格を調整し、増税前と同じ税込み価格で販売する店もある。ドラッグストアのコスモス薬品(福岡市)やスーパーのセブン(徳島市)では、たばこや酒類の一部を除いて価格を据え置く。食品や日用品の低価格販売に力を入れるコスモス薬品は「分かりやすさと利便性を優先した。10%の商品は事実上の値下げになる」と言う。

 徳島市津田町の70代女性は「今回の増税は複雑。分かりやすい売り場にして」と話している。

 軽減税率 生活必需品の消費税率を一般の商品より低く抑える制度。肉や魚、野菜などの飲食料品全般(店内飲食時を除く)は8%にとどめる。酒類や医薬品・医薬部外品、日用品などは10%。食料品売り場には一定以上のアルコールを含む料理酒やみりんなど一部に10%が適用される商品もある。